シラヌタの池

太古からの自然がそのまま残っている
あれってシシガミ…?

 

→伊豆の数あるハイキングコ
ースでもっともよく知られ、かつ
健脚に好まれるのが天城縦走
登山道である。しかしその東
側、東伊豆町の管内にある奈
良本林道はあまり知られるこ
とはない。
 この日、予報より天気がよく
なって、軽やかに林道を歩く。
奥に見えるのが右から万二
郎、万三郎。
↓林道よりシラヌタの池へ降
りて行くところ。歩程中一番の
難所だがゆっくり行けば大丈
夫。ところどころロープが張っ
てあるが、まだ必要であると
感じる。この辺から杉の巨木
が多くなる。
←今回の目的は、天城原生林の中にひ
っそりと佇む杉の老木を拝むことと、東
伊豆の神秘とされるシラヌタの池でさん
さくすることであった。箒木山方面との
分岐から1キロほど行くと万二郎橋があ
る。今年夏の水害でかなりの土砂が流
出した模様。今回の歩程中、もっとも紅
葉がきれいな場所であるが、若干の色
付きにとどまっている。

↑白田川支流の川久保渓流。白田方面
から上るハイカーはこのつり橋を通る。も
みじが色付く前だが、非常に鮮やかで絵
になる。伊豆の川は面白い。狩野川をの
ぞいてほとんどの川は長さは10キロもな
いほどで、下流が省略されている。それ
だけ水源の天城が険しく、島全体が山で
あるということを思わせる。
→今回の目的のひとつに会員
同士の親睦を深めるという目
的があった。日頃の男衆の活
動を家族に見てもらい、子供
が自然と触れ合うことが大切
だと思う。とん汁に舌鼓を打つ
みんな。今回は四家族17人が
参加した。
→シラヌタの池にはイモリが
たくさんいる。お腹が赤い珍し
いイモリである。この子は実に
イモリに似ている。
←シラヌタとは不知沼と書き、“誰も知ら
ないヌタ場”という意味があるらしい。6
月には天然記念物のモリアオガエルが
産卵をし、シラヌタの池の風物詩になっ
ている。
←会員の一人が「ここはミニ屋久島だ
よ」と言った。確かに屋久杉とそん色な
い杉たちが何か言いたげに立ち尽くして
いる。天城は遥か南方よりそして太古よ
り脈々と受け継がれる天然のビオトープ
である。今回は大杉とうわさに聞くお化
け杉を拝むことが出来なかったが、近い
うちにまた行きたいと思う。
\(*⌒0⌒)b今回のハイキングで思ったこと
 車を停めた箒木山分岐からシラヌタの池までのんびり行って1時間15分ほどであった。途中リンドウの花が可憐で、また水溜りにはクレソンが
 自生するなど、あまり人の入ることのないハイキングコースには手つかずの自然が残されていた。
問題点
 ・冬は猟期になるので歩行中の安全性ということでは多少心配である。
 ・シラヌタの池周辺にはトイレがなく、急な腹痛のときは顔が真っ青になる可能性がある。
 ・急な下りのところでは足場を直したりロープを張ったりすることが必要である。

 

城東ふるさと学級でもシラヌタの池を訪れました。シラヌタ大杉も見ることができました。

 

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