地球温暖化が叫ばれてどれくらいの歳月がたつでしょうか。これといって具体策が立てられない中、世界規模で大洪水や大干ばつ、竜巻などが起きています。そんなもどかしい思いを胸に、いま太陽光発電や風力発電などの自然を燃料にしたエネルギーづくりが盛んになっています。
CO2を排出する灯油の使用を極力避けようと、クノッソスでは昨年3月より太陽光発電を導入しました。屋根に1Kwのパネルを4枚設置し、モニターで発電の様子を確認できるようになっています。昨年天城山の麓に風力発電施設が10基でき、現在試運転中です。いま風力発電施設に通ずる道路が整備されていて、完成すればよい観光スポットになります。期待ですね。
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クノッソスの太陽光発電
こちらのパネルで発電を確認できます。時間はちょうど正午、この日は晴れでしたのでけっこう発電してますね。MAXの4.0kw に近づいています。 この時間の消費が0.6kwだから売電は2.6kwの計算になります。 |
昨日の発電量、消費量、自給率の一覧を見ますと、発電が17.5kw、消費が43.1kwと、まだまだ消費量が多いですね。自給率は40.6%です。 こちらは発電量と消費量を棒グラフで表したものです。 |
クノッソスは正面が南西を向いていますからお昼過ぎの発電量が多いことがわかります。深夜11時から7時までの発電量が多いのは、この時間にエコキュートと電気温水器のお湯を沸かしているからです。 |
こちらは電気の売買の様子をグラフで表したものです。差し引きして日中は売電が多いですが、夜間は買電が多いことがわかります。ただし、ここで重要なのは東電の「電化上手」というプランに設定しているため、夜間の電気料金は昼間の1/3〜1/4程度になります。 |
こちらをご覧ください。早朝の6時半です。発電はまだありませんが、消費が6.2kw(=買電)となっています。 ちなみに上に赤いランプがともっていますが、これは消費量のほうが多いことをあらわしています。売電の方が多いときは黄色いランプです。 |
こちらは屋根のパネルです。手前側2枚が見えていますが、海側も2枚貼られています。1枚のパネルが最高で1kw/時間で発電されます。 クノッソスのパネルは三洋電機のもので、業界No.1の発電量を誇るようです。 |
こちらはキッチン内にある電気温水器(上)とエコキュートのモニターです。どちらもしっかり深夜に発電できるように時刻で制御されています。 ただそうは言っても途中でお湯がなくなってもいけませんので、追加で沸かせるように調節できるようになっています。 結構あっ、という間に80℃のお湯ができます。 |
こちらが岩風呂横にある電気温水器。もともと灯油のタンクがあった所にそのまますっぽりと入れました。岩風呂と檜風呂の給湯をまかなっています。 何でもタンクの周りに電熱線が張られていて一気に熱するようです。沸かしている間とても静かで安心です。 |
こちらはエコキュート、エアコンと同じ考え方で室外機のようなファンをまわして空気熱を利用しお湯を沸かすようです。こちらはちょっとうるさいのが玉に瑕、キッチン周りと内風呂の湯、2階の洗面台の給湯をしています。 手前の小さなボックスは「加圧ポンプ」と呼ばれるもので、勢いよく出るように圧を加えています。 |
今、新築の物件などで「オール電化」をうたっているのを見かけますが、クノッソスはオール電化ではありません。料理の熱源はやはりガスのほうが信頼度が高いですし、調理具も制限されてしまいます。また、停電のときは困ってしまいます。クノッソスがある天城のふもとの別荘地では、台風などの暴風雨に見舞われることが年に何回かあります。そうしたとき怖いのが停電です。せっかくためたお湯も出なくなってしまいます。また、お客様のお湯の使い方によってうっかりするとなくなってしまいます。追加のお湯を沸かすタイミングが難しいですね。
自然体験や地産地消、CO2・NO!
エコペンション・クノッソスに宿泊して、エネルギーの大切さを味わってみてください。
修学旅行などでご利用いただくと、町の担当者が風力発電についてのお話をしてくれます。